神仏習合のふるさと 神と仏

国宝・石清水八幡宮

  • 石清水八幡宮と男山
  • 平成28年に八幡造りの本殿など本社10棟 附(つけたり)棟札3枚が国宝に指定された石清水八幡宮。日本古来の神と外来の仏教が結びついた「神仏習合」の色合いが強い社としても知られています。

    八幡宮が鎮座する場所は、平安京の裏鬼門にあたる男山。平安時代前期の859年、僧侶・行教が九州の宇佐八幡宮で神託を受け、この男山に国家鎮座の神として八幡神を祀ったことが起こりです。日本三大八幡宮のひとつであり、伊勢神宮に次ぐ国家第二の宗廟と称されてきました。

    織田信長の社殿修復、豊臣秀吉の廻廊再建、豊臣秀頼の社殿再建を経て、現在の社殿は徳川家光の造営によるもの。
    なかでも本殿は、桁行十一間の内殿と外殿を前後に並べて複合させた、壮大な規模をもつ八幡造り。国内の同形式の本殿の中では、現存最古で最大規模です。

    創建から長い時を経て今なお、「神も仏もあらゆるものを受け入れて、生きとし生けるものを慈しむ」という、日本独特の宗教文化を伝えるとともに、平和・友愛の大切さを教えてくれています。

石清水八幡宮の見どころ

  • 美しいつくり

    楼門:蟇股と欄間

    楼門:蟇股と欄間

    社殿の建造物すべてが丹漆塗。
    本殿を囲む瑞籬の欄間彫刻をはじめ随所に当時の名工の極彩色彫刻が施されています。

  • 男山四十八坊跡

    史跡・松花堂跡(泉坊跡)

    史跡・松花堂跡(泉坊跡)

    仏教の名残の坊跡が敷地内にあって、草庵「松花堂」があった泉坊跡や空中茶室「閑雲軒」のあった瀧本坊跡などがあります。

  • 石清水社

    石清水杜

    石清水社

    男山中腹に位置し、社号の由来となった霊泉「石清水」が湧いています。
    石清水八幡宮の創建より古い歴史を持つ聖地です。

  • 豊かな自然

    参道の灯籠

    参道の灯籠

    社殿は男山の頭頂部に造られ、クスノキなど照葉樹林が社殿を囲んでいます。森林浴気分で散策できるのが魅力です。

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