講田寺

こうでんじ
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人柱伝説の悲劇が伝えられる、曹洞宗の寺院

講田寺は、本尊に観世音菩薩を安置する曹洞宗の禅寺です(開山不明)。
古くは生津村(京都市伏見区)にありましたが、水害を避けて当地に移ったとされています。20段ほどの階段を登ると、本堂が見えてきます。その中に「笑地蔵」が安置されており、その柔和な笑みのなかには人柱伝説の悲劇が伝えられています。
その昔、淀川に橋が架けられていましたが、出水のたびに流れてしまうため、ついに人柱が立てられ、そのためかその後橋は流れなくなりました。 この人柱になった男には一人の娘がいて娘は父の死を深く嘆き悲しみ、ついにもの言わぬ人になってしまいました。やがて娘は、父の菩提を弔うために尼となり対岸の山崎に庵を結びました。
それから歳月を重ねたあるとき、朽ちた橋の杭が水底から姿を現し、尼となった娘がそれに地蔵尊を彫って供養をしたことから、人々はこの地蔵を「笑地蔵」と呼び、水難除け、交通安全、安産などの御利益があるとして信仰を集めるところになりました。

スポット情報 Spot Information

住所 〒614-8347 八幡市橋本平野山34
TEL 075-981-0456
アクセス 京阪本線「橋本」駅下車、徒歩約16分