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2024/7/25

松花堂庭園の女郎花(おみなえし)が咲き始めました。

季節の情報

八幡市の名勝 松花堂庭園の女郎花(おみなえし)の花が咲き始めたので見てきました。

女郎花は、秋の七草の一つで黄色い小花がとても可愛らしく清楚な花です。

夏から秋(8月~10月)にかけて咲く花なのですが、この暑さからか例年より早く咲き始めています。

この女郎花が八幡と関わりの深い花なのはご存知でしょうか?

平安時代の初期に八幡に住んでいた小野頼風という人が都の女性と深い仲になっていましたが、いつしか関係が遠のいてしまいます。

ある時その女性が頼風の元を訪ねてみるも、他の女と暮らしていることを知ります。女性は悲嘆のあまり男山を流れる放生川に身を投げ亡くなってしまうのです。その時着ていた衣が朽ち果て女郎花が咲いたということです。

頼風がこの花の元を訪れると花は頼風を嫌うようになびき、頼風はそこまで恨んでいるのかと自責の念にかられ後を追うように放生川に身を投げて亡くなりました。

人々はこれを哀れんで二人の塚を築いたそうです。

女性の塚「女郎花塚」は松花堂庭園の西隅の花のそばにあり、男塚「頼風塚」は八幡市民図書館のほど近く、ういろで有名な志゛ばん宗の路地裏に建てられています。

日本では万葉の昔から愛される可憐な花ですが、悲愛の物語に思いを馳せると感慨深い気持ちになりますね。

 

また同じ敷地内にある美術館では、夏季の小展示「暮らし楽しむ 八幡のやきもの 南山焼」が開催されています。

大阪の豪商によって作られ昭和の頃まで親しまれた南山焼は、素朴な色使いでほっこりするものばかりで日々の暮らしがちょっと楽しくなる作品が展示されています。

 

庭園の中は涼しい風が抜けとても心地の良い気分になります。

美術館と合わせてぜひ足を運んでみてください。

※写真撮影 令和6年7月25日